コロナ禍きっかけでもともと少ない友達とも交流が途絶え、さらに地方都市に移住したことでリアルで会う友達がぜんぜんいないわたし。
たったひとり、同じ県内に住んでいる友達がいたので久しぶりに会いに行ったら、離婚してまもなく首都圏にある自分の実家に戻るのだと。
今までも頻繁に会っていたわけではないのだが、同じ県内に、私と同じくこの土地に縁もゆかりもない彼女が私と同じように子育てに仕事に忙しく走り回っている事実は私を励ましていたから、離れることは悲しいが、彼女にとっては長くモヤモヤしていたのをようやく決断し実行できたおめでたいこと。実際彼女の顔は晴れ晴れとしていた。
そして自分を振り返る。私はいつまでこの土地にいるのだろう?
夫の実家が物理的に近づくことで、夫が実家の用事で呼び出されることが増えた。ひとつひとつは細々としたものなのだが、週末の貴重な1日、半日がそれで潰れる。それによる夫との衝突も増えた。
移住して何度夫に伝えたか分からない。私は、長男の嫁になるためにあなたと結婚したんじゃないの。あなたの実家に行かなきゃいけない理由がない限り、私は好き好んで行かないよ?
たぶんこれからも何度も同じことを言わなきゃいけないんだと思う。すでに私はうんざりしている。
夫婦としての満足度は、移住して明らかに下がった。
子ども達が大学進学で東京や他の地方に出たら、私も東京に戻ろう、という妄想が私の中で少しずつリアルな想像に変わっていく。
その時に離婚するかどうかは分からない。
あと14年後、カウントダウンは始まっている。