30代共働きの子育て記録

東京から地方都市へ移住したフルタイムワーママの子育てや仕事のはなし。

存在しない女たち・なぜ男女の賃金に格差があるのか読んだ

女性が生活のためのケア労働(無賃扱い)に長く従事しなければいけないために、また、時間拘束力が高い仕事ほど給料が高いが故に、男女の賃金には格差がある。

 

この世の中にあるものほとんど全て、男性をデフォルトにデザインされていて、多くの女性にとって生きにくい世界になっている。下手をすれば死ぬくらい。圧倒的に、データが不足している。

存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

 

なぜ男女の賃金に格差があるのか

 

意思決定の場に女性がいるかいないかが最初のきっかけとしていかに大事か。賃金格差については、時間拘束力の高い仕事を減らしていくか(薬剤師の例はとても分かり易くて良い)

 

将来ニコが仕事を選ぶ時、私女だしこっちだな…とならずに済む世の中になってて欲しい。例えば現状では医師の中でも外科医は女性医師が少ない、皮膚科は女性医師が多い。

 

私自身を振り返れば、大学を卒業するまでジェンダーなんて意識していなかった。理系大学とはいえ女性が多い学部だったから女性だからってできないことなんてないように見えた(少なくとも私が大学にいた学部4年間についていえば)社会人になってからだ、おや、なんか随分と扱いが違うけど?と思うようになったのは。

 

この2冊を読みながら、この世界に女性が生きやすい国って本当の意味でないのだなぁと思った。もちろん北欧などは男女のデータ格差によって女性が不利益を被っている事実に気がつくとすぐに対応するなど、日本とは比べ物にならないほど女性を男性と対等に扱おうと努力する姿勢が目に見えるのは大きな差だと思う。

 

先日離婚する友人が、元夫が離婚に関する諸々の手続きが超大変なのだと文句を言っていたんだ、と聞いて、私は彼女の返答をすぐに予想できた。

『その面倒なことのほとんどは、結婚の時に女の私達だけが大変な思いしてやったんだけど?』

 

次生まれ変わるなら男がいい。女がそう思うようなこの世の中、変えたい。