30代共働きの子育て記録

東京から地方都市へ移住したフルタイムワーママの子育てや仕事のはなし。

2040年『仕事とキャリア』年表読んだ

2040年 「仕事とキャリア」年表――日本の「雇用制度」は崩壊した

東京に住んでいた頃、区に申し立てまでしたけど結局住んでいる間に取り入れてもらえなかった電子図書館、移住先の地方都市では最近始まったばかりと知り早速ID取得して借りてみた。

 

うーむ。この30年で上がらぬ賃金、変われなかった日本企業が、これからの20年でここまで変われるかなぁ、という大きな疑問。特に女性社長、女性管理職、急に増えたりしないでしょ。増やそうとする運動は今後加速しても、毎度毎度お偉いオジサン達が、『女性にばかり下駄履かせて』『逆差別だ』とかなんとか言って批判して尻すぼみしちゃうんじゃないの結局。

 

私のこの極度の日本企業アレルギーは、職歴を日本企業からスタートさせたことによるものだ。

大学新卒で研究開発職を4年(創業100年の日本企業)、最初の転職で営業職を3年(本社ドイツ)その後アメリカの会社に買収されるものの引き続き営業職をさらに3年、2度目の育休後に営業補佐を2年やってーの、移住を前提に2回目の転職活動しエンジニア職(本社フランス)2年目(イマココ)

 

その企業文化に好意的かどうかに関わらず、古き良き日系企業に長くいること、それだけで結構リスキーなのではと個人的には思う。というのも、米最大の化学企業に長くいた元上司が自分のチームに新しく人を採用する時、日本企業にしかいたことのない40-50代の応募者を書類だけで落とし、日本企業にいる人を採るなら20代ならギリ間に合うかな…と言っていたのを実際に目にしたし、肌感覚としても日本企業の文化で長くやってこれちゃった人って、欧米企業(ヨーロッパとアメリカでも相当違うけど)の文化には馴染みにくい気はする。逆に言うと私は日本企業の文化にどうしても馴染めなくて(入社1年目の人事評価で、実力を発揮できなかった同期もいるからと一律の達成度にされたり、女性だから若手だからと理由をつけては巡ってこない機会、女性だけいじめかな?ってくらいダサい作業着、仕事しないおじさん、セクハラ…たった4年でこれだからな…)あれやこれやを長年にわたり見せつけられる、自分がされるくらいなら、ある日突然買収されて取引先に言ってることが昨日と180度変わるとか、上司が毎年変わるとかある日突然同僚がいなくなるとか全然耐えられる。少なくとも最初の転職以来ずっと外資系企業に身を置いてて、周りにこの人凄いなって人が必ず1人はいて、プレッシャーというよりも私にとってはモチベーションになる環境であることは間違いない。

 

なのでこの本で何度も書かれている『転職するなら外資系企業へ』という著者の持論には賛成だし、高学歴が報われない、賃金低過ぎる日本に居続けるリスクは自分でもヒシヒシ感じるので耳が痛かったー。今いるフランスの会社はたぶん日本以上に学歴社会で、一定以上のポジションはフランスのエリートコース出身でないとなれない印象を持っている。私はそこを目指したいわけじゃなくて、自分の食い扶持は自分でなんとかせねば、というもっと低いところの危機感。