30代共働きの子育て記録

東京から地方都市へ移住したフルタイムワーママの子育てや仕事のはなし。

『家』の価値観

どうも納得がいかない。なぜだろう?夜中に布団の中で考える。

 

2年前に東京から地方都市に移住し、最近さらに義実家に近い場所(同じ小学校の学区内)に引っ越して、夫が休日に実家の手伝い(畑のメンテナンス、家の本当に細かいお手伝い)に頻繁に駆り出されるようになった。

 

田舎だから、孫の面倒を見てもらう代わりに夫は自分の親の手伝いをする。私はそれはやらなくていい。ということで一旦落ち着いたと思ったが。

 

要は私と夫では、『家族』の価値観が全然違うんだな、という結論に至った。

 

私は夫個人と結婚して家族=イチタとニコを持ったという認識でいる。私自身核家族で育ち、祖父母の家に行くのは非日常的なできごとで、完全にゲストの立ち位置だった。だから夫が実家の手伝いをするということが全く理解できない。聞くと排水溝の掃除とか、いやそれくらい義両親が自分でやれよ、と言いたくなってしまう。そして夫が自分の働き方を犠牲にせずとも安易に実家に頼ろうとすることに怒りを覚える。自分の家族のことなのに、なぜ、そんなに簡単に両親を巻き込むのか?理解できない。

 

夫は◯◯家の長男として、私という嫁を取り、その跡取りであるイチタとニコがいる認識でいる。小さい頃から祖父母や近所の親戚と物理的に近い場所で育ち、年老いた親の面倒を子供が見るのは当然という価値観。持ちつ持たれつでやるんだという。

 

私は夫個人と結婚した妻である自覚はあるが、◯◯家の嫁になったつもりなどさらさらない。だから義理の実家はいつまで経っても他人の家だし、その他人の家に何日も寝泊まりするのは居心地が悪いし、お墓参りしたってここに自分が入るイメージが一向に湧かないし、『自分の家族』である私、夫、イチタ、ニコの生活に夫の要請により義理の両親が入り込んでくると不快感を覚えるわけだ。

 

これは、話し合いでどうにかなる問題じゃないな、と思った。

 

この違いに気がついて、これを知った上で『家』の価値観で生きる夫を愛せるのだろうか?自分に問うたら、答えは即刻Noだった。◯◯家の長男たる男と結婚した覚えはなく、その価値観で生きる夫はもはや私の全く知らない男に見えてくる。

 

かつての私の上司は、やはり自分が地方都市の出身で、『家』の価値観の自分の親とは事実上縁を切るような形にしないと自分の妻を守れない、と言った。両方にいい顔をするのは無理だから、と。

夫は今それをしようとしている。それは無理だと私も思う。

 

ここから、ニコが大学生になるまでの15年弱、この土地でどう過ごそう?たぶん夫は変わらないし、私も変われない。でも私は子供達のためにここにいなければならない。