30代共働きの子育て記録

東京から地方都市へ移住したフルタイムワーママの子育てや仕事のはなし。

働く母親と階層化読んだ

読みながら思ったのは、私たちのような夫婦って大卒カップルでも少数派なのかな、ということと、ニコへの教育ちゃんとさせなきゃなってこと。

働く母親と階層化: 仕事・家庭教育・食事をめぐるジレンマ

母親の子育てへの姿勢、夫との協働の程度、夫婦の学歴・世帯収入と子供への教育志向の関係、などの角度から働く母親たちのジレンマと階層化について考察している。

 

どうしても学歴という切り口で見てみると、母親の学歴が非大卒だと母親の家事育児負担が多くて、夫は家事負担ゼロで、多くの場合子供の教育への関心・コミットメントも薄いっていう、誤解を恐れずに言うと地方都市に良くあるパターンのように見える。

 

本書によれば、学歴や収入が高い女性の方が、家事育児負担に夫を「巻き込み」やすいそうだ。

確かにそうかも。稼ぎについて夫にあえて言ったりしないけれど、事実としてあるわけで。つい最近夫と議論したのは、子供が熱出した、となった時、まず「私(妻)がなんとかする」前提にしないで欲しい、というのを私は主張した。夫にそのつもりはなくて、対応できるときはしてるじゃない、という反論だったけど、私としては初動(熱の出た子供を病院へ連れていき、その前後は在宅勤務というタスク)が私がやらなければならないタイミング多すぎない?という印象だった。

そのあとで私が出張の日に子供が熱を出して、夫がやらざるを得ないタイミングがあったので、こういうのを夫がちゃんと自分ごととして考える前提として、私の仕事がないがしろにできないものであることと、私が夫以上に稼いでいる、という事実はあるのかなと思った。

 

(それがニコにとって幸せであるかどうかは別として)ニコにも将来パートナーと対等に家事育児を分担して自分のキャリアを大事にして欲しいなと思う。そのために私ができることは、夫との対等な役割分担を続けて、(これはニコだけでなくイチタにとってもかなり大事だと思うけど)夫も家事育児を妻と同じくらいするのが当たり前なんだ、ということを日常の風景として見慣れておくことと、ニコ自身がパートナーに対して学歴や収入の面で引け目を感じなくて済むようにすること(つまりニコ自身が母親になる前に学歴と収入をちゃんと確保すること)が大事かなと思った。本書によれば、母親の学歴が大卒以上なら、夫との関係にも夫婦で協働したり妻主体だったりと多様になる。

一方夫たちの傾向として大卒女性の夫には少数派とは言え妻のキャリア志向を重視しそのために自分のキャリアや家事育児負担を柔軟に考えることができるケースがあるのに対し、非大卒女性の夫に多く見られたのが、たとえ妻の方が収入が多かったりキャリア形成をしたいと相談しても、妻に偏る家事育児の負担を担おうとしない「家事育児は妻の仕事」という認識の夫が多いこと多いこと。読んでてここだけイライラしたくらい私はこの価値観を忌み嫌っている。

 

義母が専業主婦だったのに夫がこのタイプにならなかったのが本当に不思議だし、そういう意味で私は本当に幸運なんだけど、イチタも将来夫みたいにパートナーのキャリアを支えてあげられるようになって欲しい。というわけで私たち夫婦にできることは前述の通り。そして私はこれからもキャリアをあきらめちゃいけない。自分のためだけじゃなく、子供たちのためにも。

 

まさに自分が当事者だし、興味関心のど真ん中のテーマなので、唸りながら読んだ。