30代共働きの子育て記録

東京から地方都市へ移住したフルタイムワーママの子育てや仕事のはなし。

DIE WITH ZERO読んだ

読書が好きなのは、自分になかった視点や考え、気付きが得られるから。今回も読んで良かった。

 

『人生で一番大切なのは、思い出を作ること』

 

悲しいことや落ち込むことがあっても、楽しかった思い出に癒される。年老いれば老いるほど、やりたいことを我慢せずに実現した思い出の価値が高まる。若い時にお金を使ってやりたいことをやる、リスクを取って冒険する、それができるうちに実現することの重要さが書かれている。

 

特に相続の認識については目から鱗だった。相続と言えば、親が死んで初めて発生するものという認識だったけれど、本書では子どもが26ー35歳の間、一番お金を有効に使える年齢の時に相続することをおすすめしている。例えば子育てにかかる生活費、転職や起業にかかる費用、その用途は50歳で親が死んだ時に相続するよりも遥かに可能性に満ちている。死ぬまで待つ必要は、ない。でも、それを実現するには、親自身が子どもに相続するお金と、死ぬまで必要なお金をある程度の精度で把握している必要がある。(本書ではその算出方法も紹介されている。)

 

本書には書かれていないが、私が考えたのは、ゼロで死ぬことを目指す、ということは、負債(マイナス)を次世代に残さない(清算してから死ぬ)、というのも同時に意識させられるということだ。

 

田舎の買い手もつかない土地を、かなりの確率で夫は義父から受け継ぐだろう。それをこれまでの慣習に則ってイチタもしくはニコにも受け継がせるのが、果たして本人たちにとって幸せなことなのだろうか?これはすぐには答えは出ないので時期が来たら夫婦で、家族でたくさん話すことになるだろう。

 

うまくゼロ付近で死ねるか分からないけれど、私の人生のピークはいつか、その時まで、その時に、そしてその後に何にいくらかけるのか。アリとキリギリスの間で人生楽しめるように、老後や死期を意識しながら実践してみようと思う。