元研究者、大学教授で、作家。『すべてがFになる』で賞を取り、今は悠々自適に暮らしているこの人だから書けること。でも、私のように働かないと生きていけない凡人にも、はっと気づかされる言葉がいくつかありました。
人は働くために生きているのではない。
その仕事の価値はお給料で支払われるが、その人の価値とはまったく無関係である。
やりがいを仕事に見つけようとすること自体が間違っていて、人生におけるやりがいは、自分で見つけて、育てるもの。
うーん、ついつい仕事にやりがい、求めてしまいます。が、著者は、外から与えられるやりがいなんて、幻想であって、あなたの人生におけるもっと崇高な使命があるはずだと言う。
それは、俗に言うライフワーク、天職、と言ったものですかね、お金もらわなくてもやりたい仕事。
今私がやっているのはライスワーク、食べるための仕事です。
自分への戒めでもあるな、仕事の内容や報酬は、その人の価値とイコールじゃない。
政治家がすごくてスーパーのレジの店員さんがすごくない、は必ずしも真実じゃないってこと。
この本でも、以前読んだワークシフトでも、これからは複数の専門性が問われる時代だと書かれています。2足目のわらじ、どう探す?
常に頭の片隅にある、今後10年、20年、どうやって働こうか、という課題は、まったく答えが見えてこないので、考え続けます。