2歳を過ぎて、急速にことばを操り始めたイチタ。舌っ足らずなのがまた最高にかわいい。イヤイヤももちろんあって、とりあえず返事は、やだよ、か、〇〇しないよ。だけれど、それすらかわいい。
遊ぼうよ。
貸して。
ここ座って。
ジャム塗ってよ(塗ってちょうだいな)。
おにいさん牛乳飲む。(普通の牛乳のこと。ニコが飲む白いものは、ミルク。)
赤ちゃん(ニコ)、ミルク、いらないって。
おいしいね。
消防車見る。
救急車乗った。
収集車いたね。
公園行く。
別の公園行く。
興味のある、大好きな食べ物と乗り物関係は理解が特に速い気がします。
助詞は最近使い始めたばかりで、ママの、と言うべきところを、ママに、と言ったり、その間違いもかわいすぎる。
歌も上手に真似して歌います。よく歌ってくれるのは、カエルの歌、きらきら星、さんぽ、おさかな天国、などなど。
去年の今ごろは、こちらの言うことは理解しているものの、まだ意味のあることばの発語はママ、パパ、くらいで基本意味不明な喃語だったのが、半年前から徐々に意味を持って言える単語が増え始め、この3ヶ月間は急速に語彙を増やし、文法を使いこなし始めていて、頭の中でどんな過程があって話し始めるのか興味があり、ちょうど良い本が出ていたので読んでみました。
よく乳幼児向けの英語教材で謳われている、赤ちゃんの耳はとても敏感で、LとRの発音の違いも聞き分けられる!(そんな敏感な耳をもっているうちに英語教育を始めましょう!)は本当か?とか、一般的に大人が信じている、小さい子どもは簡単に、しかもとても速く外国語を習得する、というウワサが、本当なのかどうか、検証してながら、赤ちゃんがどうやってこどばを習得していくのか、解説しています。
まずはひたすら聴いて、そこに繰り返し出てくる単語があるようだ、ということや、言葉のリズム、発音を学びながら、自分の声を響かせて、音を出し、繰り返し聴いたことばを発する、そしてそれが何を意味するのか度重なる経験から学ぶ。何も知らない赤ちゃんの母語の習得には、経験と学習が不可欠なのでした。
『小さなうちに母語以外の言語にも触れさせておけば、子どもは"母語と同じように"その言語もラクに素早くネイティブ並みのレベルで身につけられるのではないかしら』よく聞くそのような考えは、どうやら大人の都合よすぎる期待のようです。
結論として、子どもは母語であろうとラクして学んでいるわけではありません。悲愴な顔つきはきていないかもしれませんが、時間はかかっていますし、相当な努力もしています。
そして、子どもにそのような努力ができるのは、それがわかるようになることがぜひとも必要だと実感させる環境が母語の場合はあるからです。
したがって、1歳前後の子どもに、なじみのない外国語のオーディオやビデオを与えても、あまり効果はありません。赤ちゃんにとって、オーディオやビデオから聞こえて来る音声は、必要性を実感できるどころか、なんだかよく分からない音の流れにすぎず、それが自分の生活にどうかかわってくるかもよくわからないのですから。
そうだよね、大人だって必要に迫られなければ外国語なんて話さない。私自身、英語を話す機会がなくて、それでも話せるようになりたいと思ったから、わざわざお金を払って英会話を習ったり、外資系企業に転職して日常的に英語を使う環境に身を置いたのだ。そしてそんな私だって産休に入れば普段の生活にまったく必要のない英語の勉強を続ける気はなかなか起きない。。そしてどんどん錆びていくのだ。
これを読んで改めて我が家の子ども達への外国語教育について考えましたが、やはりまずは母語の日本語をきちんと習得してから、本人達が望むなら必要なサポートをできるだけしていきたいなと思いました。また、世界の共通言語はやはり英語だと思うので、そういった環境に身を置いて、自分の使っている言語はマイナーで、世界のいろんな人と関わろうと思ったら英語が必要なんだ、ということを実感するような経験は積極的にさせてあげたいなと思います。