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読んでいて苦しかった…重かった…そして本人が書いている通り、このケースでは母を殺すか娘が死ぬしかこの関係を終わらせる方法はなかったんだろうなぁと妙に納得してしまった。
2018年に実際に起きた母親殺害事件の娘の供述をまとめた記録。
母親の望み通りの進路(家から通える国立医学部)を目指して9浪もした上で、ようやく看護師として働き出そうとした娘に、助産師学校に行きなおすよう強要した日、娘は母を刺した。そりゃそうだと思った。
正直この母親殺されて当然の仕打ちしてると思った…ここに至るまでに、娘は何度も何度も傷つけられて、心まで殺されている。はたからみると娘に過干渉な母親としか映らないからなおさら、娘以外に母親のこと裁けなかったよこれ…
20歳過ぎて好きに生きて行って母親のことなんか捨てたら良いのに、それができない。苦しかっただろうな。作中で母親が娘にかけた言葉の数々の中には、私が母親からかけられたものと同じようなものがあって、それを言われた時の悲しみ、やるせなさ、自分なんていなきゃよかった、という気持ちが思い出されて苦しかった。
彼女が早く出所して、母親のいない世界でのびのび安心して生きていけることを切に願う。