30代共働きの子育て記録

東京から地方都市へ移住したフルタイムワーママの子育てや仕事のはなし。

Humankind 希望の歴史読んだ

勝間和代さんが大絶賛していたので即図書館にリクエスト入れて買ってもらった。先にリクエストしていた人がいたけれど2番目で回ってきた。ほぼ新品の本をタダで読める喜び。(税金払ってるけど。そしてこの本とても面白かったから自分でも買おうと思う。)

 

Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章 (文春e-book)Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章 (文春e-book)

 

コロナ禍でふさぎがちな人や人間関係が希薄になって他人に寛容的でなくなってしまっている(私みたいな)人こそ読むべき本だと思うし、科学書としてとてもおもしろかった。

 

冒頭、どこかで読んだなこれ。と思う箇所があり、すぐにそれはFACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣で書かれていたことだと思い出す。世の中は確実に良くなっている。世の中を(自分の周りだけでも、少しでも)良くしたいと思う人ひとりひとりのちからで少しずつ、確実に。でもそれは、なかなかニュースにならない。ニュースでは耳にタコができるくらい、世の中には凍りつくような凶悪犯罪が減ることなく報道されていて、大規模自然災害は毎年ひどくなり、コロナは過去最多を更新し続ける一方だとばかりに報じているからだ。

 

進化論についての章は、一流の頭脳でも読んだ現代人の脳の進化の歴史やメカニズムについて書かれていて、最初は予習した授業を受けているような気持ちで楽しかった。で、そこから繰り出される目から鱗の仮説。現代人はネアンデルタール人の家畜版(ホモ・パピー)だと…現代人は自らを家畜化することで氷河期を生き延び、現代人よりも大きな脳みそを持っていたネアンデルタール人は絶滅したと。おもしろい…!オキシトシンが幸せホルモンであると同時に敵と見做した相手には徹底的に攻撃的になるホルモンでもあるというのは産後あらゆるところで見たり読んだりしたなぁ…

 

上巻の途中、ではなぜ現代人は自由で男女平等で健康的な狩猟生活をやめて、農耕定住生活を始めたのか?そしてなぜ権力社会が生まれたのか?という歴史の転換期の考察は今まで自分の中にまったくなかった視点だったし、イースター島で起きた文明社会の行き過ぎによる破滅の考察も面白かった。

 

下巻、そこまで読んでいる中で私が感じていた最大の謎に切り込む。人間(ホモ・パピー)が生まれながらに友好的で争いを好まない種なのだとしたら、乳幼児や子どもがどこから利己的な言動をし始めるのか?これらの考察もとても面白かったのだけれど、下巻の途中から自宅隔離でイチタとのふたり暮らし期間に入っていたため、イチタの容赦ない「おそと行こう、トランプしよう、遊ぼう、つまんない、お腹すいた」攻撃を相手にしながらで確かに読んだのに内容が全然頭に残っていない。。!

 

また読む。買う本。