30代共働きの子育て記録

東京から地方都市へ移住したフルタイムワーママの子育てや仕事のはなし。

歯列矯正から子育てを考える程度には暇な日

昨年6月から始めたマウスピース矯正、歯を動かす段階が終わり、保持の段階に入りました。およそ半年で大変満足のいく結果です。ここから放置するとまた動いてしまうので、リテーナーを使って固定していきます。

 

10代の頃に受けた歯列矯正では、矯正段階がワイヤー型で24時間外せなかったのに対し、保持段階の入れ歯みたいな形のリテーナーの着脱が面倒で面倒で、サボりがちになり、結果かなり戻ってしまいました。(四六時中なんか食べててもお腹空いてるような育ち盛りの時期に、食事中以外つけてなさいってのも無理ある気がするが)

今回は矯正段階から着脱可能なマウスピース型だったので、同じマウスピース型リテーナーの着脱生活も慣れたもの。何より、身銭切って納得して投資したからにはきちんとしたリターンを得たいという気持ちの面も大きいと思う。9割在宅勤務なのもすぐに歯磨けて助かる。

 

 

話は変わりますが、うっかり思春期の頃の矯正の思い出から、自分の育てられ方を振り返ってしまいました。

結論、訳も分からず親が良いからとやらされたことは、本人が納得してないからやる気も出ないし、結局身に付かない。

 

私は歯列矯正も中学受験も、親がやれと言うからやっていたなぁと。。振り返ると、私自身は歯並びも中学受験も、最初は自分では全然気にしてなくって、ある日突然母親が『その出っ歯をなんとかしたほうがいいわよ、女の子なんだし』とか『○○(幼児の時私がなりたい言ったらしい将来の職業)になるにはいい学校に入らないと!』などと言い出して始めることになったんだった。今思うと本当に私は母親の言いなりになっていた、両親の仲が壊滅的に悪くて、自分さえ良い子でいたら丸く収まると思ってた。。

小学校3年生から中学受験のための塾に行き始めると、勉強は塾に丸投げ、子どもには勉強しなさいと言うだけで、成績が落ちれば普段は仕事ばかりで滅多に家にいない父親が出てきて何も言わずにお尻を叩く。毎週テストで、家族でお出かけもできやしない、妹が可哀想だなどと言われる。今振り返っても嫌な気持ちになる最悪な思い出です。今で言う教育虐待ですね。

 

大学受験ではとにかく父親に復讐したくて、特に学費がかかると言われる私立理系大学だけを片っ端から受けました。

 

私は自分の子どもに、『子どものため』を大義名分に、子どもの身体や気持ち、時間を縛るようなことは絶対にしたくない。強迫観念に近い、この気持ち。

 

歯並びがちょっと気になるくらいなら、虫歯にならないようにだけ気をつけてあげて、歯列矯正は本人が気にするならやってあげればいい。なんなら自分のお金でやりなさいでも良いと思う。だいたいの歯並びは大人になってからでも治せるんだし。

 

中学受験は、まずその話が子どもの周りで出てくる頃に東京にいないようにするのが私の目下の第一目標です。中学受験のことなんて考えなくて良い環境で、学校の勉強についていける程度の学力があれば充分だろう。つるかめ算、とけい算、私たぶんアレルギー反応出ちゃうと思う。

 

英語教育も本人が必要に迫られなければ、習い事としてやらせる意味はほぼないと思っている。

 

というわけで、私が子どもに対してできることといえば、私自身が日々何かを学び続け、本を読み、グローバルな環境で働き、それを楽しんでいる姿を見せること、ぐらいしかないんじゃないかと思うのです。

 

はぁ思い出して苦しかった。

私の中にいる、イチタみたいな姿の私が、最近常に怒っている。子育てしていると、自分がどう育てられたか嫌でも振り返ってしまって、私自身今はすごく幸せなはずなのに、私の中の子どもの私にズルい、私はこんな風に育ててもらえなかったのにと言われているような感覚です。