異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
笑いながら読みました。違いって本当に面白い!
いや、自分だって仕事してたら文化の違いによるイザコザやすれ違いって、時にかなりイライラさせられるんだけれども。他人事だと笑えます。
文化の違いによるすれ違いとか勘違い、失敗の実例に溢れていて、その時どうすれば良かったのか、細かく書かれているのでとても分かりやすいです。
一番笑ったエピソード。
ブラジルでワークショップを行った際、一年間リオデジャネイロに住んでいるドイツ人の参加者がこう言った。
ここの人々はとても友好的だ。信じられないほどだよ。食料品を買いに行ったり、ただ道を渡っているだけで、人々は話しかけてくるし、自分たちの家族について話してくるし、コーヒーを飲みに来いとか明日ビーチで会おうといつも言ってくるんだ。最初のうちは友好的な誘いをたくさん受けてすごくうれしかった。でもコーヒーに誘ってくる人はいつも家の場所を言わないし、いつも明日ビーチで会おうって言ってくるけど実現するはずがないって気づくのには時間はかからなかったよ。だってビーチは、もちろん何マイルもあるんだからね。
私が育ったミネソタ州では、とても幼いころから出会った相手には友好的に微笑みかけるのだと学ぶ。そしてこれは桃型文化の特徴のひとつだ。私の家にやってきたフランス人の女性はミネソタのあまりの「桃っぽさ」に驚いていた。「ここのウェイターたちはいつも笑って、今日の調子はどうかって聞いてくるの!私のことなんて知りもしないのに。なんだか違和感があるし、不審に感じちゃう。私に何の用があるっていうの?私はカバンに警戒しながら返事をするの」
日本人の私からしたらフランス人も充分桃よりの文化なんだけど、私は桃よりの文化も好きです。今初めて会ったのに、知ってる人みたいに接してくれるのは、異邦人にとってはほっこりする。
ココナッツ型の文化へ出向くと、会社の受付係が「週末は何をしてた?」とは尋ねてこないだろうし、初めてあなたの髪を切る美容師が「フランスの男と結婚したアメリカ人なの?旦那さんとはどうやってお知り合いに?」とは聞いてこないだろう。あなたがココナッツ型文化にやってきた桃型の人間だとしたら、ロシアの言い回しを忘れないでおこう。「微笑みながら歩く見知らぬ人とすれ違ったら、そいつはきっと狂っているか・・・・そうじゃなければアメリカ人だ」
そこまで言わなくても、、と思いながらも笑った。日本でもすれ違いざま微笑まれたらちょっと怖いし警戒する。
タスク重視か、関係重視か、なども納得できたし、これを知っているのといないのとでは、グローバルな環境で働いている人はやりやすさが全然違う気がします。
また読もう。