30代共働きの子育て記録

東京から地方都市へ移住したフルタイムワーママの子育てや仕事のはなし。

「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました読んだ

 

「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました

「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました

  • 作者:田房 永子
  • 発売日: 2019/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

すごくおもしろかったし、勉強になりました。

 

本当は違う本を探していて、【男の子の育て方】で検索していたら出てきて何だこのタイトル?!と思いながら借りてみたのですが、読んでよかった。タイトルが強烈なので外には持っていけず家で読みましたが(そして夫には変な期待をさせたかもしれない。読みかけをソファに無造作に置いていたら、イチタがママの本〜と渡してくれた。。彼がまだ文字を読めなくて良かった。)

 

著者は毒親に育てられた過去を持ち、自己肯定感がすごく低く、それが夫との関係にも影響しているのですが、私自身著者ほどじゃないにしろ母親から否定的だったり呪いのような声かけをされ続けてきたので、著者の思考パターンはすごく共感するものがあり、時々読んでいて苦しかった。

 

特に勉強になったのは、痴漢の加害者がなんで痴漢に及ぶのか。私も中学生の頃痴漢被害に遭ったことがあったし、通っていた中高の、学校から最寄駅まではしょっちゅう生徒を標的にした露出狂が出没していました。

痴漢に限らず、ひどいセクハラやストーカーの加害者というのは、"自分の頭の中のストーリー(妄想)"があたかも真実かのように錯覚してそのストーリーにのっとって行動してしまう。例えば、あの子は自分に触られて欲しいと思っている、とか、あの子は自分に触って欲しくてスカートを履いている、とか。

だから、理不尽にもよく言われる、短いスカートを履いている女の子が悪い、なんていうのは完全に間違っていて、もし痴漢の被害に遭っても、被害者が悪いなんてことはこれっぽっちもない。被害者は被害に遭ったことを声に出して助けを求めていいし、助けを求めてきた子どもに対して親がかけるべき言葉は、"あなたは悪くないよ。"ということ。

 

そしてタイトルの件。息子を"自分の子ども"として娘と同じくらいフラットに見て、息子に恋するママにならないためには、最も身近にいる、もともと大好きで結婚した異性である夫と、母親と父親である前に男女の関係であることが不可欠なんじゃないか、というのが著者のたどり着いた結論。

 

私はこれ、女の子のママも同じじゃないかなぁ、と思います。夫とセックスレスで枯れた状態の母親が、思春期に成長と共にピチピチしてどんどん美しくなる娘の恋愛とか、絶対応援できない気がする。そんな派手な化粧似合ってないよ、とか、そんな彼氏大丈夫なの、とか、そういう娘からしたら余計なお世話な小言、私は言いたくない。自分が夫とちゃんと男女の関係でいられたら、思春期の息子や娘の変化も、青春を謳歌したまえ!と思えるんじゃないかなぁと。甘い考えだろうか。。

先日温泉に行って、女湯にお母さんと5歳くらいの男の子が入ってきて、男の子は落ち着かないのかお母さんのお腹をさわさわ。それに対してお母さん、ちょっと嬉しそうに『もうやだぁ、〇〇くん、やめてぇ。』たぶんこのお母さん、息子に恋してるんでしょうね。私にはいちゃついてるカップルのように見えて、正直すっっごく不快でした。こうはなるまい、と思ったし、息子を女湯に連れて入るのやめようって思いました。

 

小さい子どもたち相手に日々を乗り切るのって夫婦ふたりで協力してやっていても本当にしんどくて、寝かしつけで夫婦ふたりして寝落ちして、はっと気づいたら深夜3時(23時にミルク飲むはずのニコも爆睡)、とかしょっちゅうなんですが、そういう日々が続くと夫婦っていうよりもチーム家族のチームメイトみたいな感じになってきちゃうので、著者の言う週3回は無理でも、(著者も"多くて"週3回と書いていたのでほっとした。)夫婦ふたりにとってちょうど良い頻度で絶対に必要だなと思ったのでした。